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ぼくのチロ(改) 〜愛犬…それは愛…おが30年前の悲しみ〜
2006年12月(作成) |
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霊:the soul 人間や動物の体に宿って、心のはたらきをつかさどり、また肉体を離れても存在すると考えられる精神的実体。たましい。 広辞苑より
「ぼくのチロ」
以前、あるきっかけで霊媒師(占い師?)に ちょっとみてもらうことがあった…
そうすると、私には「犬の背後霊(守護霊)」がいるらしい…
その犬はあらゆる災難や危険から私を守ってくれるという…
その話を聞いて私はふと思い当たることがあった…
それは、もう昔のこと…
私が産まれてすぐにズッキーニはある白い仔犬を飼った…
名前は、「シロ」。
たぶん、体が真っ白いことからつけた名前であろう…
ちなみにシロはバリバリの雑種…(笑) ズッキーニに聞いたところ、私の口癖はいつも 「チロは?、チロは?」と言っていたらしい… おバカさんだったから「シロ」とは言えなかったのだろう…
私とシロはいつも一緒にいた。 シロはとても元気で活発で手のつけられないほどヤンチャだった… 私の黄色い長靴のカタッポをすぐ噛んでどこかに隠したり、 私のパンツを噛んでひっぱったり、 私の持っていたお菓子を横取りして犬小屋に隠したり…
いつもいつもシロには泣かされたことを覚えている…(笑)
でも、どんなに泣かされても私はいつもシロと一緒にいた… 兄弟のいない私の唯一の「親友」、 そして、「家族」だったから…
もう三十年以上前のことなのにはっきりと覚えている…
シロは私が小学校に上がると、 玄関前の犬小屋から 毎朝毎朝「ワン!」と吠えて私を見送ってくれた… 「チロ、行ってくるね。」
そして、学校から帰ってくるとまた、 「ワン!」と吠えて私を迎えてくれた… 「チロ!ただいま。」 私は毎日毎日シロの頭を撫でた…
たまにシロが「ワン!」と吠えない日があると とても心配になったことを覚えている…
嬉しいことがあれば、シロを思いっきり抱きしめ、 嬉しそうにシロにいろいろと話しかけた… シロも一緒に喜んでくれた…
悲しいことがあれば、やっぱりシロに話しかけ、 シロも一緒に悲しんでくれて、励ましてくれてた気がする…
言葉は通じなくてもシロと私はお互いに会話をしていたのかな… 本当にお互いの健康状態や気分など、 いつも分かり合えたような気がした…
「なんだチロ!今日は元気ないぞ!」 「…クウゥゥン」 「散歩行くか!?」 「ワン!!」
それは、私の毎日の日課であり、当たり前のことだった。
シロは私と一緒に歳をとり、 そして、一緒に時代を過ごし、 そして、 家族の一員となっていった…
もちろんズッキーニも溺愛していた…
それから…、10年が経った…
すっかり私も高学年になり、 シロも体がめっきり大きくなりかなり成長した…
人間でいうともう”おじいちゃん”だ…
すっかり当時の元気なシロの面影はなくなっていった…
それでも、お互いの毎日の挨拶は変わらなかった…
この10年間ずっと…
そして、ある日の朝…、
いつものように私は学校に行こうとした時、 シロは何も言わずに犬小屋からつながった鎖をひっぱり 道路の外に出たいというアクションを起こした… ”ガンガンガン!!”
「どうしたのシロ?」
不思議と思ったズッキーニは、 シロを犬小屋から放し、玄関先まで連れ出した… そしてシロは、出かける私を見えなくなるまで ずーっと見送っていた… ずっと、ずっと…
私は何回も何回も振り返り、 シロに手を振ったことを覚えている…
「シロー!行ってくるねー!バイバーイ!」
そして、その日いつも通りに家に帰ると、
犬小屋にはシロの姿はなかった…
私はズッキーニが散歩にでも行ってるのかと思ったが、 家に入ると、 部屋には肩を落としたズッキーニがいた…
(私)「お父さん…、シロは…?」
(ズッキ)「ん…、シロな…シロな……」
それから、 私はもう二度とシロとは会うこともなく、 そして、挨拶することもなかった…
シロは老衰で天に帰ってしまった…
その後、シロは庭の”桜の木”の下に丁重に埋められた…
私は、数日間涙が止まらなかった…
この数十年間、 毎日一緒に生活をし、 毎日一緒に遊んだことを思い出すたびに泣いた…
家族を亡くした気でいっぱいだった… 母親や兄弟のいない私はまた独りぼっちだと 心から悲しんだ…
この時…、いつか「生」あるものには、必ず「死」が訪れるということを、 痛感させられたのかもしれない…
チロぉ…
その後、シロを埋めた桜の木は”満開”に咲いた…
花びらは私に微笑をかけるように散って、
私を励ましてくれるように感じた…
そして、その桜をみるたびに私は”シロ”を思い出した…
…その後も、 毎年ずっと、 桜は”満開”になった…
チロ…、 いつもいつも私を守ってくれて、 元気づけてくれて、
ありがとう。
チロは私が死ぬまで一緒にいてくれる… ずっとそばに居てくれるんだ…
もう散歩することができなくても、もう触ることができなくても、 そう、
チロの魂は僕の心からは 永遠に消えない…
もう寂しくないよ…チロ。
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