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今月のおせんち 〜思い出、それも愛…〜 2006年1月 |
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道:a road みち。人がふみおこなうべき道。 広辞苑より
「ある道・・・」
ある道があった・・・
その道は彼女と僕がよく一緒に歩いた道…
その道でよく二人で笑いながら歩いたこと、 お互い語り合いながら歩きとても楽しかったこと、 歩きながらよくケンカしたこともある道だった…
そう、とっても愛着のあった道…
そして、その道を歩いて行くと、 彼女の住んでいる家と 彼女の車が停めてある月極め駐車場もあった…
その道を車で通るたび、 駐車場に車があると家に寄った… 駐車場に車が停まっていると、 なぜか嬉しさと安心感があった…
ある日、僕は彼女と別れた…
その日から、 その道は僕にとってとても通りづらい道となった…
罪悪感か、それとも…
でも、別れた後もなぜか彼女が気になって 何回もその道を通ってしまった…
なんか、とても自己嫌悪があった… ただの道なのに…
その後もその道を通る度に、 彼女の車があるのを確認した… 別れたのに、やっぱり車があるとほっとし、 車がないと凄く寂しかった…
これは、未練か…?
情けない…
いつも、心の奥でこの道だけは避けて通ろう、 無視しようって思った…
でも、気になってしょうがなかった…
その後も、気になるとついつい通っていた…
数ヶ月後…、
またふと思い出したかのようにその道を通った…
そうすると、彼女の駐車場には違う車が停まっていた…
引越したのか?と思うと、 道の遠くから、彼女がある男性と 幸せそうにこっちに歩いてきた…
私は必至に隠れた…いや、逃げた…
そうか、彼氏できたんだね… これは、彼氏の車なんだ…
なんかとても悲しかった…
硝子で心臓をえぐられた思いだった…
もうとっくに別れて他人なのに…
味わったことのない絶望感と孤独感…
…僕は、あの日から、 その道は二度と通らなくなった…
人間、イヤな思いや痛い思いをしないと解からないんだな…
何かが変わった… ショックだったけど、あれでふっきれたんだ…
幸せになってね…
あれから数年が経った…
今は逆に意識もせず、その道を通っている…
そういえば、もうその駐車場には誰の車も停まっていない…
結婚して引越したのかな…
僕にも、あれから新しい彼女が出来た…
彼女には、この道の話しはしていない…
そう、新しい彼女と いつか違う場所の道で 新しい思い出の道を作るから…
そう、あの思い出の道は、
僕にとって人生の一片(ひとひら)の道なんだ…
end |